特殊能力者の出現
日本の現代社会。しかし1945年夏を境に、特殊能力者の存在が報告されるようになった。 2016年時点で、日本人口においてこの力を身に宿す者は多くて約10%とされる。 その中には、自身が特殊能力者だと無自覚である者も含む。
特殊能力者の生活とは、次のようなものである。
- 当事者とその家族たちにとっては特殊能力は日常である。
- 特殊能力の内容によっては、周囲にその存在を隠す当事者もいる。
- 当事者とその家族たちは、社会の中で意図して行動しない限り、別の当事者やその家族と巡り会う機会がないに等しい。
- メディアを通じて特殊能力は報道され、当事者や家族は「自分たち以外にも当事者は確かに"居る"」と知っている。
特殊能力の法則
特殊能力とオブジェクト
特殊能力者は、それぞれ固有のモノに触れると能力を発動できる。
特殊能力を発揮可能になるモノは、その能力者の「オブジェクト」と呼ぶ。
技術的に再現可能な現象は、特殊能力と認められない。
特殊能力発動時の発色
特殊能力発動時は、「オブジェクト」と能力者の瞳が固有の色に変わる。 この色は「特殊能力色」と呼ぶ。
特殊能力色の発現は能力者同士しか視認できない。
特殊能力色は能力者の脳に直接届く情報であり、鏡、カメラといったハードウェアで観測・記録不可能である。
発現する色の明度と彩度は、それを観測した能力者が本人にもつ情報、文脈によって変化しうる。
発現する色の色相が定まる法則は、不明である。
特殊能力の覚醒
特殊能力の覚醒条件は不明である。 「オブジェクト」となるモノを使用する動作をトリガーに、異常現象が発生する。 そのとき、特殊能力を発現したとみなす。
特殊能力の暴走
発現させた特殊能力が過度な出力となり、自他問わず危害を加える状態のことである。 暴走の条件は不明である。
特殊能力の封印
特殊能力は、使えなくなる状態がある。その状態とは次の2種である。
- 発動不能:「オブジェクト」に触れる機会が得られないことで、実質的に特殊能力の発動が阻害される。
- 喪失:「オブジェクト」に触れて能力の発動を念じても、望んだ現象を発生させることができない。
特殊能力の喪失に至る条件は不明である。
社会における特殊能力者の扱い
特殊能力者は、定量的な分類を設けることが難しい。 また、本人が能力の存在を隠すケースや、自分が特殊能力者だと気づかないケース、そして特殊能力を喪失してしまうケースがある。
一般的な社会的障壁とされる障がい、国籍、性別などと異なり、特殊能力は掴みどころがないのである。
そのため、2010年代の日本社会において特殊能力者の管理体制は構築されていない。