SKIN システムリセット 閲覧前の確認 本ページには精神的に負荷の高い描写が含まれます。ご自身の状態を考慮の上、閲覧をご判断ください。 指定:R18-G 含まれる描写 自傷行為 本文を読む 戻る 傷跡を外気に晒して冷やすようになった堅。 鳥本にも戸次にも秘密にしている趣味があった。 自分の血液でナイフを作り出した。 それを自分の腕に深々と沈める。 堅自身は痛みを感じない。 瞳は爛々と赤く輝いている。 堅(知らなかった…。) 堅は安息の表情で目を閉じた。 堅(こんなにすっきりとした気持ちになるのか……。) こうすると、鬱屈とした気持ちがすっと晴れるのだった。 麻酔能力を弱めようとし始めた矢先に、発見してしまった「仕様」だった。 堅(施設で手首を切っていた女の子がいたな……。) 深い安らぎの気持ちに包まれながら、堅は思いを馳せた。 腕には異物が貫通したままだ……。 堅(そういう行為があると知ったのはそいつのせいだ) 堅(俺よりも先に施設を出て行った) 堅(今頃、どうしているんだろう) 堅(………。) 堅は、赤い刃が貫通した自分の腕をぼんやりと眺めた。 堅(あの時なら、他人事でいられたのに) しかしそれも、人為的に作り出したまどろみの中ではどうでもよくなった。 2026年9月1日