ABSENCE ping 2020年 堅が眠っていると、口元に暖かいなにかが近づく感覚があった。 そのまま、丸い尖ったものが口元や頬に触れることもあった、 温かい空気がかかる。 触れ返して擦り寄ると、滑らかな肌と唇で愛撫される。 千和だった。 昼寝をしたり、熟睡して迎えた朝に大抵される触れ合いだった。 鼻先でつつかれるのだ。 こうして甘えてもらえる相手にありつけた幸せをいつも感じながら、堅はちょっかいに応えていた。 相手が、堅が死んでいないか不安になって呼吸を確認にきていることに、本人は気づかないのだった。 2026年8月3日